2013年9月22日日曜日

半年が経った今、ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルはどうなったか

早いもので、スクフェスがサービスを開始してからすでに半年が経とうとしている。

そして今回、TGSでスクフェスが100万ダウンロードを達成及び以下のことが発表された。
  1. シナリオパート、メインストーリーのイラストの一新。高坂雪穂、絢瀬亜里沙の追加
  2. 最大4人のユーザーと同じ曲で「ライブ」をしてスコアを競う新イベント『スコアマッチ』の予告
  3.  100万人突破記念キャンペーンの実施
  4. スクフェスのために書き下ろされたμ’sの新曲の登場
  5. ユーザー投票によって上位”3つ”をUR、SR化
※公式twitterから一部引用

 3人でなく、3つってどういう扱いだ。カードは金を擦ってるようだというのはどうやら本当らしい。

3、4はいいとしよう。
ダウンロード数が多いのは悪いことではないし、新曲が出るのはとても楽しみだ。

1、5は少しいただけない。

2に至ってはついにやってしまったかといった感じである。



高坂雪穂、絢瀬亜里沙の追加


追記:すこし勘違いしていたようで、雪穂、亜里沙は”メインストーリー”に追加らしい。なのでちゃんと盛り上げ役に従事しているのだが、どうせ遠くないうちにカードにもなりそうなのでこのままにしておく。それに、この話はモブを大量に出したことについても同様に言えるから修正はしないでおく。

まず、雪穂と亜里紗の追加だが、全く望んでいなかったと言ったら嘘になる。実際サービス開始当初にそういう文句を見たこともある。だが、それもサービス開始時に「μ's以外のモブがスクールアイドルでーすと言って多数登場してきたので、そんなモブを出すくらいなら雪穂と亜理紗を出せばいいだろ!」といった理由からである。

それを今さらになって追加するというのだから面白くない。

そもそも、ラブライブ!はμ'sの物語であってμ's以外の登場人物は盛り上げ役である。確かに雪穂(おそらく漫画が初出)と亜里沙(アニメ初出)はアニメの立ち位置がよかったこともあり、それなりの人気得ることと、キャラとして立つことに成功していると言える。だが、所詮μ'sの盛り上げ役なのである。物語に介入してμ'sのメンバーを動かすことはあっても、一緒にステージにあがることはなく、今後もないでいて欲しい。

例えば3年生卒業後に音乃木坂に入学してメンバーに加入というのもあってもいいと思う。だが、それはよそでやってくれ。3年生が卒業なんてことを公式でやったら、それこそμ'sの物語はおしまいだ。

スクフェス、というかラブライブ!の楽曲というのはもちろん全てμ'sの、もしくはμ'sメンバーのものであり、雪穂や亜里沙が歌に参加しているようなものは一切ない。そしてスクフェスはメンバー9人を選出してライブを行うというものだったと考えると、なおさら雪穂と亜里沙が出てくる道理がない。さらに言うとμ'sは9人だからμ'sである、とアニメでも断言しているのだ。すでにラブカストーン(ガチャのためのアイテム兼、体力回復アイテム)の引換券と化しているモブがわんさかいる状況で且つ、同じキャラが同ユニットに存在しているのも珍しくない状況ではどうこう言えたことではないが、この二人の参入は余計なものに見えてしかたない。

何度も言うがラブライブ!の主役はμ'sだ。私はμ'sのPVをみてどっぷりはまった口だし、今後もμ'sの活躍に期待している。だから、見たいのはμ's周辺(例えば妹達や母親達)をどうこうすることではなく、μ'sの物語が見たいのだ。その点で言えばスクフェスは最初からモブの大量投入をやってみせたので、期待する方が間違っていたのかもしれない。


ユーザー投票によって上位”3つ”をUR、SR化

どうしたものか。どうやら1位はURカードとなり全員に配布。2位、3位はイベント用SRカードとなり配信ということらしい。

確かにラブライブ!はこれまでまでユーザー参加型プロジェクトとして~が似合うメンバー決定戦やシングルセンター決定戦などで投票を行っていた。それでも、順位は変動していたし、1位報酬もご褒美イラストなどささやかなものであって、シングル曲で順位が低いからといってPVで蔑ろにされるなんてことはほとんどないし、各キャラに差がつかないように配慮していたように感じていた。

しかし、最近ではことある毎に選挙を行い、グッズ化しているように感じる。そして人気のあるキャラばかり優遇されてきているように感じる。人気のあるものを優遇し、不人気なものは淘汰することは商業的観点からみればおかしいことではないのだが、それで某アイドル物のプロジェクトが多くの悲しみを生んだことを理解して欲しい。

そういうことやるからどうせ希のグッズが出ないんだろ!

URカードになるとどうせショートストーリーも追加されるんだろう。大したものではないとわかってはいるのだが、やはり格差がつかないように上手く立ち回って欲しいとは思う。


最大4人のユーザーと同じ曲で「ライブ」をしてスコアを競う新イベント『スコアマッチ』

私は金をかけた人間が勝利するゲームなんてゲームではないと思っているし、非常に気に食わないのだが、それがこれである。

スクフェスのスコアはユニットメンバーのステータスに大きく依存する。そしてもちろんレアカードの方が能力が高い。つまり、たとえどんなに音ゲーが上手く、フルコンボを出したとしても、レアカードで固めたユニットでのフルコンボ未達成の方がスコアが高くなるなんていうことが起こる。

以前までのイベントにも不満をもっていたが、今回発表を見る限りではそれを凌駕する勢いでこの新イベントは酷いと言える。なぜなら、スコアを競うということは、同程度の実力者同士の対戦においてレアカードの枚数を競うことと同義であるからだ。

ちなみに以前までのイベントでは特定の楽曲をクリアする毎にもらえるポイントを集めるというものだった。ポイントさえ集めれば誰でもSRカードを手にすることができると言えば聞こえがいいが、その実とてつもない作業を要するものであった。

例えばSRカードを取得するのに必要なポイントは現在では13000pt程であり、一回の楽曲クリアで取得できるポイントは難易度がHARDで200pt程である。つまりイベント用の同じ楽曲をイベント期間中に65回程もプレイしなければならなかった。(実際は他の楽曲で少量手に入るポイントや、高スコアを出した際にはもう少し多くポイントを取得できる。詳しくはこちらを参照:セラミックロケッツ!: 配信から一ヶ月が経ったスクールアイドルフェスティバルは輝いているか?

最近のイベントではプレイヤーのストレスをようやく理解したのか、イベント楽曲を行うためのアイテムを4倍消費して、ポイントが4倍になるという多少のショートカットを覚えたようだが、それでも音ゲーで同じ楽曲をプレイすることを強要されていることには変わりない。

さらに言うなら2枚目のSRカード(カードは基本的に2枚集めることで覚醒させることができ、そのカードのストーリーを見ることができる。)を取得するにはイベントランキング上位に入る必要があり、そのためには基本的には課金アイテムであるラブカストーンを使用して体力を回復させたり、イベント期間中スクフェスにべったり張り付いていないとままならない。ここでも多く金を払った人間が勝利するのだ。

新イベントがどのような形態で実施されるかはまだわからないが、すでに発表されたスコアを競うという部分は揺るがないだろう。そして、金の前にはどんなに時間をかけたり、上達したりすることも無力だということを思い知らされるのだろう。このイベントを喜んで受け入れられる人間がいることが驚きであり、残念だ。


 スクフェスがどうなったか


初期でこそ音ゲーとして登場してソーシャル要素すらなかったが、すでにどこぞのソーシャルゲームと対してかわらない。さらに、このゲームはとても飽きさせやすい作りになっている。それが今回の新要素でさらに加速した。もとより課金をしないと勝てないゲームであり、SRやURなしではスコアが伸びない課金ありきのバランス設定であったが、スコアマッチの導入で一層課金なしでは勝てなくなるだろう。そして、イベントではおそらく同じ曲を何度もプレイさせられるという点も変わらないだろう。

唯一の利点はラブライブ!の楽曲でリズムゲームを楽しめる唯一のゲームということだ。初期から続けていて、現在もイベントにしっかり参加している猛者はよほど金回りが良いか、ラブライブ!が好きな人間なんだろう。スクフェスに時間や金を費やすよりCDや書籍だったりPVを見ることを推奨したいが、まあそれも人それぞれだろう。

私の結論としては、やりたくなった時や新曲が来たらプレイしてみるスタンスでいた方が幸せだろうということだ。 もはやスクフェスに期待することはない。

と思ったが新曲だけは楽しみだなあ。

そんなことよりスクフェスからラブライブ!を知ったみんなはベストアルバムを買うか借りるかするんだ!すぐに!あれは良いものだ。

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